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Jパワーなど、カライド酸素燃焼プロジェクトで発電所実機での酸素燃焼・CO2回収一貫実証が完了
発表日：2015.03.02
電源開発（株）（Jパワー）、（株）IHI、三井物産（株）は、日豪官民共同プロジェクトである「カライド酸素燃焼プロジェクト」で、2015年2月末で酸素燃焼及びCO2回収一貫プロセスの内、酸素燃焼実証運転が完了したと発表した。酸素燃焼は、火力発電所等で酸素と再循環ガスで石炭を燃焼する方法で、燃焼後に排出される高濃度のCO2を回収し貯留する。同プロジェクトは、豪州クイーンズランド州のカライドA石炭火力発電所（発電容量3万kW）に、酸素燃焼技術を適用し、CO2回収から貯留まで（CCS）の一貫システムを実証するもの。今回、目標とした10,000時間の酸素燃焼運転を達成するとともに併せて5,500時間のCO2液化回収装置の運転を行い、酸素燃焼技術の運用性と信頼性を検証した。また、回収したCO2はビクトリア州オトウェープロジェクトの地下に圧入され、地球化学及び地球物理的な挙動の評価に使われた。今後は、石炭火力発電所でのCO2及びその他の大気汚染物質であるSOx/NOx/水銀のニアゼロエミッション発電の実現に向け、実用化検討を進めるという。
