ミズノ(株)は、環境に優しく再生も可能な資源であるヒマシ油(トウゴマの種子を絞って得られる油)からできた新素材を採用した高機能ランニングシューズを、2008年11月10日以降全世界で発売すると発表した。同素材は、熱可塑性エラストマー(高分子化合物)で、フランスの化学会社「アルケマ社」が開発し、フランス経済産業省から「ポティエ賞」(環境に優しい素材や耐久性の高い素材の開発に対して贈られる賞)を受賞したもので、大部分のミズノシューズに搭載しているクッション性と安定性を両立させた「ミズノウエーブ」という独自の構造部分(波型プレート)の70%以上に使用する。波型プレートを新素材で製造することにより、従来のプラスティック製造と比較して、製造時に排出される温室効果ガス(CO2)を約25~30%削減できる。また、従来のプラスティック製造工程で必要な石油資源の28~29%を節約できるという。