(株)大林組と大林道路(株)は、自動潅水機能のある緑化ブロック舗装システムを開発した。近年、アスファルト舗装がもたらす都市部のヒートアイランド現象や都市型水害に対する解決策として、緑化舗装が増加している。しかし従来の緑化舗装には、潅水不足や車両の通行による摩擦や熱が、植物の生育を阻害するという課題があった。両社は今回、保水性のある緑化舗装用コンクリートブロックと、導水シートによる底面潅水システムを組み合わせた緑化ブロック舗装システムを開発。植物の保水蒸散作用と自動潅水システムにより、日射による急激な温度上昇が抑えられ、ヒートアイランド現象が緩和されるとともに、自動潅水機能を有することで水切れの心配がなく、摩擦や熱などのストレスに強い健全な植物が生育可能となる。1年間の実証試験では、従来品と比較して夏季のブロック表面温度が最大13℃低減するとともに、植物の生育状況の優位性を確認したという。