東京都世田谷区は、家庭の脱炭素化を目指し、企業と共同で「無理せず継続できる省エネ」の実証実験を開始した。──これは、家電の自動制御と電力の見える化により、生活の質を落とさずにエネルギー消費を最適化する取り組みである。対象は区内在住の400世帯で、7~8月の2か月間、同社製のスマート機器を用いて日常生活を送る。「無理せず継続できる省エネ」とは、利用者の操作履歴を学習し、快適性を維持しながら自動で節電を行う仕組みを指す。省エネを“我慢”から“仕組み”へと転換するこの試みは、家庭部門の脱炭素化に向けた現実的な一歩といえる。