日本製紙(株)と三菱商事(株)は、宮城県石巻市で石炭・バイオマス混焼火力発電設備を建設・運営する発電事業会社「日本製紙石巻エネルギーセンター株式会社(仮称)」を、2015年5月下旬に設立すると発表した。宮城県石巻市は東日本大震災で津波による大きな被害を受けた地域で、日本製紙の洋紙事業の中核を担う石巻工場も操業全停止を余儀なくされた。同工場では、洋紙事業以外にリサイクル事業も手掛けており、今回、さらに発電事業を興すことにより電力の安定供給に貢献するとともに、東北近隣の林業振興、地域社会の発展に寄与する。新会社では、日本製紙石巻工場が保有する雲雀野(ひばりの)用地内に、石炭・木質バイオマスを燃料とした発電設備を設置。発電設備の運転および保守は日本製紙が受託し、電力はPPS(特定規模電気事業者)に販売する。事業開始は2018年3月の予定。