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 三菱重工、オゾン層を破壊しない新冷媒採用の次世代型ターボ冷凍機を開発

発表日:2015.06.10


  三菱重工業(株)は、温室効果が小さくオゾン層を破壊しない新冷媒「HFO-1233zd(E)」を採用した、次世代型ターボ冷凍機を開発し、2015年9月から順次発売を開始すると発表した。HFO-1233zd(E)は、地球温暖化係数(GWP)がCO2と同じ1で小さく、オゾン層破壊係数が0で、オゾン層破壊につながらず温室効果も小さいことから、フロン排出抑制法の適用対象外で、排出・漏洩の抑制や廃棄後の回収・破壊などの面で規制を受けない。半面、現行冷媒に比べると冷媒ガスの体積が約5倍となり、同じ能力を発揮させるには圧縮機や熱交換器のサイズが一般的に大きくなる傾向にある。そのため、今回開発した製品(冷凍能力80~700冷凍トン)では、最新翼形状の適用、モーターの高速回転化、高性能伝熱管の採用とその配置最適化などによりコンパクト化を実現した。また、マイコン操作盤にはCPUの高速化でさらに高精度な制御を可能とする新基板を搭載しており、冷凍機の省エネ運転をサポートするという。

情報源 三菱重工業(株) ニュースリリース
機関 三菱重工業(株)
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | 温室効果ガス | オゾン層 | 三菱重工業 | 冷媒 | 地球温暖化係数 | 冷凍機 | GWP | フロン排出抑制法 | HFO
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