住友電気工業(株)は、太陽光発電システムと連携できる高効率家庭用蓄電池の販売を開始したと発表した。同製品は、大容量2.9kWhのリチウムイオン電池を搭載し、災害などによる停電時に情報機器や家電製品に長時間給電することが可能なスタンドアロン型の蓄電池。独自の電力変換技術により、充放電に伴うエネルギー損失を従来方式と比べて半減し、同一容量の蓄電池で利用できる蓄積エネルギーを約20%向上させた。充放電回数6,000回以上の長寿命、大容量2.9kWhの高性能リチウムイオン電池を搭載しながら、徹底的に無駄を省いたシステム設計で低価格を実現した。さらに、停電を検出すると瞬時に電池からの給電に切り替わるUPS機能と、電気製品で使用する電力の大きさによって、最大1kWの範囲で充電電力を最適制御する機能を搭載。これらの機能により、パワーコンディショナの自立出力を余すことなく有効に充電できるため、太陽光発電システムとの連携によって、停電時も安定した電力を長時間維持することができるという。