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 名古屋大など、小型で精度の高い大気中のPM2.5計測器を開発

発表日:2015.08.06


  名古屋大学は、パナソニック(株)との共同研究により、大気中の微粒子で2.5μm以下の粒子径のもの(PM2.5)の小型かつ、比較的精度の高い簡便な小型計測装置の開発に成功したと発表した。中国で高濃度な微粒子PM2.5の発生が話題となり、日本でも、大陸からの微粒子の日本への飛来や、光化学スモッグ、及び二次有機エアロゾルなどの様々な微粒子の移流や発生が問題となっている。PM2.5微粒子の計測には、フィルタ法による質量濃度測定やそれを自動化したフィルタ振動法、β線吸収法の自動測定器が公定法として国や自治体の観測施設で使われているが、いずれも高価で大型のものであり、身近な多地点での計測は困難であった。今回開発した装置は、粒子の光散乱を測定する光散乱法を用いたもの。2.5μm以下の粒子の質量濃度を判定する独自の「粒径判別アルゴリズム」により、より高い精度での判定を実現した。空気清浄機への組み込みや、身近な多地点での観測により、PM2.5に対するきめ細やかな対応が可能になるという。

情報源 名古屋大学 プレスリリース(PDF:974KB)
パナソニック(株) プレスリリース
機関 名古屋大学 パナソニック(株)
分野 健康・化学物質
大気環境
キーワード パナソニック | 名古屋大学 | PM2.5 | 微粒子 | 計測 | 光散乱法 | 空気清浄機
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