新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、石炭火力発電から排出されるCO2を一層削減するためのCO2分離型化学燃焼石炭利用技術(ケミカルルーピング技術)の開発に着手すると発表した。現在、石炭の燃焼排ガスあるいは石炭ガス化プラントの石炭ガス化ガス中からのCO2の分離・回収技術の開発が進められているが、CO2分離・回収工程において多くのエネルギー損失が発生することが課題となっている。今回開発に着手する「ケミカルルーピング技術」は、酸素キャリアによる石炭の酸化反応により、CO2のみを排出させる技術で、CO2分離・回収装置もしくは空気分離装置が不要となるため、CO2分離・回収コスト低減が期待される。また、流動床燃焼を用いるため、中小規模の石炭火力発電に適し、微粉炭燃焼では使いにくい低品位炭やバイオマスを使えるという特長を有している。2020年代後半以降に同技術を確立し、CO2分離・回収コスト1,000円台/t-CO2のCO2分離型化学燃焼石炭火力発電システムの実用化を目指すという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 石炭ガス化 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | CO2排出量 | 石炭火力発電 | CO2回収 | 技術 | CO2分離 |
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