新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、二酸化炭素(CO2)分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電の実証事業を開始したと発表した。NEDOでは、石炭火力発電から排出されるCO2を大幅に削減するため、究極の高効率石炭火力発電技術である石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実現を目指す「石炭ガス化燃料電池複合発電実証事業」に取り組んでいる。2016年度から開始した第2段階では、酸素吹石炭ガス化複合発電(酸素吹IGCC)実証試験設備とCO2分離・回収設備を組み合わせたCO2分離・回収型酸素吹IGCCの石炭火力システムとしての性能や運用性、信頼性、経済性についての実証を実施し、酸素吹IGCCにおいて、CO2を90%回収(全量ガス処理)しながらも、現状の微粉炭火力と同等レベルである送電端効率(高位発熱量基準)40%の達成を目指す。また、第1段階の酸素吹IGCCの実証については、2017年3月に実証設備の実証運転を開始する予定という。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ニュースリリース
電源開発(株) ニュースリリース |
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 石炭ガス化 | IGCC | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | CO2排出量 | 石炭火力発電 | CO2回収 | 技術 | CO2分離 |
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