新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、石炭火力発電から排出される温室効果ガスを一層削減するため、次世代ガス化システム技術の開発に着手すると発表した。石炭ガス化複合発電(IGCC)は、石炭をガス化してガスタービンで燃焼させるシステムで、石炭のガス化反応の熱源として石炭を部分燃焼させている。今回、開発に着手する技術は、この石炭ガス化反応の一部を、ガスタービン排熱を利用して作る水蒸気で促進させることで、冷ガス効率を向上させるというもの。水蒸気を抽気することで、蒸気タービンの出力は低下するものの、冷ガス効率の向上によりガスタービン出力が増加するため、システム全体での発電出力、送電端効率の向上が期待される。NEDOでは、IGCC(1,500℃級ガスタービンで送電端効率46~48%)を上回る高効率石炭ガス化発電システムが見通せる基盤技術の開発に取り組み、2030年頃の実用化を目指すという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 石炭ガス化 | IGCC | 温室効果ガス | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 石炭火力発電 | タービン | 技術 | 水蒸気 |
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