(株)カネカは、ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池セルにおいて、変換効率24.52%を達成したと発表した。同社では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」において、「超低コスト高効率Agフリーヘテロ接合太陽電池モジュールの研究開発」をテーマに、研究開発を実施してきた。今回、高品質アモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術に加え、ベルギーのIMECとの共同研究の成果を一部適用した銅めっき法による電極形成技術などのカネカ独自技術を活用することにより、変換効率世界最高水準となる24.52%(第三者機関での認証値)を達成した。結晶シリコン太陽電池の分野で主流となっている6インチ角のセルにおいて、世界最高水準の変換効率が達成されたことは、生産コスト低減に大きく寄与するものと期待される。同社では、2015年度中にヘテロ接合結晶シリコン太陽電池モジュールの販売を開始するとともに、製造能力を拡大していくという。