大成建設(株)と(独)製品評価技術基盤機構(NITE)は、単離した完全脱塩素細菌を用いた浄化技術を開発したと発表した。土壌汚染対策法で規定されている第1種特定有害物質(揮発性有機化合物)による地下水汚染の件数は、塩素化エチレン類による汚染が8割以上を占めており、またその汚染は広範囲に及んでいることが多いため、低コストかつ環境負荷が少ない微生物を利用した浄化方法の適用が増えている。今回開発した技術は、塩素化エチレン類を無害なエチレンまで浄化できる特殊な嫌気性脱塩素細菌(デハロコッコイデス属細菌 UCH007株)を国内で初めて単離し、同浄化菌を利用して汚染された地下水を従来の半分以下の期間で浄化するもの。塩素化エチレン類浄化菌を用いる土壌・地下水の浄化事業計画において、経済産業省と環境省が策定した「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」の適合確認を取得している。今後、大成建設では、実汚染サイトでの浄化効果の確認、更なる浄化効率の向上を図るための研究開発を進めるという。
情報源 |
大成建設(株) プレスリリース
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機関 | 大成建設(株) |
分野 |
水・土壌環境 |
キーワード | バイオレメディエーション | 水質浄化 | 大成建設 | 地下水 | 嫌気性 | 細菌 | 製品評価技術基盤機構 | NITE | 塩素化エチレン | 脱塩素 |
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