新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、日立造船(株)を主体とする産学連携グループが、杜仲由来の非可食性バイオマスを利用した高機能複合材料を開発したと発表した。ポリ乳酸は、バイオマス由来の汎用性ポリマーとして、各分野に活用されているが、機械的特性の脆性改質が課題となっている。これまで化学品等を加える改質方法が検討されてきたが、実用的にバイオマス由来化学品で脆性を改質できたものは存在しなかった。今回開発したバイオ複合材料は、木本植物の杜仲(トチュウ)が作り出すバイオトランスポリイソプレンを10~30%複合した動的架橋により、従来脆性が弱点であった市販ポリ乳酸に比べ、耐衝撃性を約16~25倍と改質し、石油化学製品と同等の耐衝撃性を実現したもの。また、引張特性の一つである伸びについても約9~30倍と大幅に機能改質した。この材料は、世界的に市場拡大が期待されている3Dプリンター用樹脂、成形加工を必要とする自動車や輸送機器の内装、生体材料分野への活用が期待されるという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 日立造船(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | バイオマス | ポリ乳酸 | 化学品 | 日立造船 | 耐衝撃性 | 非可食性 | トチュウ | トランスポリイソプレン |
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