(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、バイオマスのエネルギー利用を促進するため、企業と共同で実用化技術開発に向け取り組むと発表した。バイオマスのエネルギー利用は、化石エネルギー消費量の削減、温室効果ガス排出量の削減、エネルギーセキュリティーの確保、また地域社会の活性化と発展、廃棄物量の削減と有効利用の観点からも、今後一層の導入普及を図る必要がある。今回、「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業(実用化技術開発)」の2次公募により、1)バイオガス製造装置の低コスト化及びガス精製技術の開発(栗田工業(株))、2)接触分解法を用いて廃食油から低コストにバイオディーゼル燃料を製造する技術開発((株)フチガミ、ウェスティックテクノロジー(株))、の2件を採択した。事業期間は2010年度から最長3年間で、1件当たりの事業費総額は約3億円(NEDO負担は2/3)。NEDOは、技術開発終了後、5年以内の実用化を目指すという。