(独)国立環境研究所は、遺伝子発現情報と化学物質の健康影響との関連や、さまざまな疾患との関連性の解明を進めるため、遺伝子の発現情報に基づいて化学物質を分類するシステム「化学物質影響類型化システム (pCEC, Profiles of Chemical Effects on Cells)」を国立環境研究所データベース「健康・化学物質」に開設すると発表した。同研究所で得られたデータ及び公共データベースから得られた遺伝子発現データをもとに、化学物質の毒性影響や疾患との関連性について解析し、化学物質による健康影響を予測するための資料(pCECシステムという)を作成し、公開する。pCECシステムでは、化学構造式、毒性影響及びその影響メカニズムなどの情報に加え、さまざまな化学物質の遺伝子発現レベルでの影響や類似性をネットワーク図で比較できる。同システムのサイトは、平成21年1月19日に試験公開の予定。