DOWAエコシステム(株)は、メルテックいわき(株)を設立し、焼却灰溶融処理・人工骨材製造施設を福島県いわき市に新設すると発表した。自治体のごみ処理施設等から発生する焼却灰は、その多くが最終処分場で埋め立て処理されるが、処分場容量の確保と再資源化ニーズの高まりにより、最終処分でなく溶融処理等の再資源化を行う自治体が増加している。同社では、現在、栃木県小山市のメルテック(株)で、焼却灰を溶融して人工骨材を製造するとともに、金などの有価金属を分離回収している。今回設立する新会社では、いわき市をはじめとする福島県等の自治体から焼却灰を受け入れる予定で、人工骨材は道路路盤材等の建設資材としての需要が見込まれる。また、回収される有価金属は小坂製錬(株)などでリサイクルされる。同社では、焼却灰溶融処理・人工骨材製造事業を拡大することで焼却灰の再資源化推進に貢献し、引き続き環境・リサイクル事業の拡大を進めていくという。