林野庁は、平成27年度の森林内の放射性物質の分布状況調査結果を公表した。同庁では、森林内の放射性物質の分布状況等を的確に把握した上で、森林の取扱い等の対策を検討するため、森林総合研究所と連携し、東京電力福島第一原子力発電所からの距離が異なる福島県内の3町村(川内村、大玉村、只見町)で、森林内の土壌や落葉層、樹木の葉や幹などの部位別に放射性セシウム濃度とその蓄積量を調べている。調査の結果、樹木の部位別の放射性セシウム濃度は、2011年の調査開始以来、全体として低下傾向にあった。また、森林全体の放射性セシウム蓄積量は、いずれの調査地も変化の明瞭な傾向は認められなかった。さらに、森林全体の放射性セシウム蓄積量の変化は小さく土壌地表付近に留まっていることや、渓流水中の放射性セシウム濃度の調査結果等から、放射性セシウムは森林内に留まり、森林外への流出量は少ないと考えられる。同庁では、調査を継続するとともに、より効果的な森林・林業再生のための取組を進めていくという。
情報源 |
林野庁 平成27年度森林内の放射性物質の分布状況調査結果について
森林総合研究所 ニュース |
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機関 | 林野庁 森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 林野庁 | 森林総合研究所 | 福島県 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | 蓄積 | 分布状況 |
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