農林水産省は、森林内の放射性物質の分布状況及び分析結果(中間とりまとめ)を公表した。同省では、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による森林の汚染実態の調査や森林の除染に向けた実証試験を進めている。今回、(独)森林総合研究所が中心となって取り組んでいる、森林内の放射性物質の分布状況の調査や森林の除染実証試験でこれまでに得られた結果と、それらの結果を踏まえた住居等近隣の森林における除染のポイントを公表した。福島県内の国有林のスギ林の調査結果によると、放射性セシウム濃度は、土壌をおおう落葉が一番高く、次いで葉の部分が高くなっていた。また、その結果を用いて森林内の放射性セシウムの分布を計算すると、葉に38%、落葉に33%と多く分布していた。さらに、現時点においては、木材として利用される樹木の辺材・心材部分には、放射性セシウムがほとんど含まれていないことがわかったという。同省では、引き続き森林総合研究所と連携し、森林内の詳細な放射性物質の状況について調査を進めるほか、その他の機関とも連携しながら除染の実証実験を進め、それらの結果等を踏まえ、さらに森林の取扱について検討していくとしている。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
(独)森林総合研究所 プレスリリース |
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機関 | 農林水産省 (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 森林総合研究所 | 木材 | 福島県 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | 除染 | 分布状況 |
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