(独)森林総合研究所は、8~10月における渓流水中の放射性物質の観測結果を公表した。同研究所では、融雪期・梅雨期に調査を実施し、渓流水中の放射性セシウムは、降雨後に発生する濁りが主な由来であることを示唆した。今回、福島県林業研究センターと協力して、福島県内の2箇所(伊達市、飯舘村)で、森林から流れ出る渓流水の放射性セシウムの濃度を平成24年8月1日から10月31日まで調べた。降雨開始後の濃度変化を詳しく調べるため、毎日定時(午後2時)に加え、降雨開始後に、1時間毎の採水も行った。その結果、定時に採水した大部分の渓流水(175試料中169試料)からは放射性セシウムが検出されなかったが、降雨中1時間毎の採水の試料(168試料中24試料)から1.1~48.5Bq/Lの放射性セシウムが検出された。放射性セシウムが検出された30試料を濾過したところ、2試料を除いた試料からは不検出であったことから、一時的な懸濁物質の増加が主な理由と考えられるという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
同上 詳細版(PDF) |
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 森林総合研究所 | 梅雨 | 福島県 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | 融雪 | 渓流 | 懸濁物質 |
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