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 国環研、ネオニコチノイド系農薬の発達期曝露が成長後の行動に影響を与える可能性を示唆

発表日:2016.06.03


  国立環境研究所は、胎仔期(たいじき)から新生仔期にかけてネオニコチノイド系農薬の一種であるアセタミプリドに曝露された雄マウスは、成長後不安行動異常などの各種行動異常を示すことを明らかにした。ネオニコチノイド系農薬は、ほ乳類などの脊椎動物のニコチン性アセチルコリン受容体にも一定の割合で結合して、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性についても懸念が示されている。今回の研究では、アセタミプリドを母マウスに経口投与し、胎仔期には胎盤経由で、新生仔期には母乳経由で曝露された子マウスの行動指標に関する影響を検討した。その結果、1mg/kg体重/日以上のアセタミプリドが発達期に曝露された場合に、雄マウスで行動影響が観察された(雌マウスでは観察されず)。しかし、その行動影響が現れた原因に関する知見などは得られておらず、引き続き検討を進める予定という。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所
分野 健康・化学物質
キーワード 国立環境研究所 | 曝露 | 農薬 | 影響評価 | ネオニコチノイド | アセタミプリド | マウス | 脊椎動物
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