環境省と経済産業省は、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン類充塡量及び回収量等の平成27年度の集計結果を公表した。フロン類は、オゾン層を破壊し又は地球温暖化に影響をもたらすため、大気中への排出を抑制する必要がある。フロン排出抑制法に基づき、今回から初めて報告された平成27年度のフロン類の充塡量は、約5,165トンで、充塡された業務用冷凍空調機器の台数は約61万台となった。また、フロン類の回収量は約4,841トン、回収された業務用冷凍空調機器の台数は約154万台と、前年度と比較して、回収量は約417トン(約9.4%)、回収台数は約14万台(約10%)増加した。その内訳は、機器の廃棄時等が約3,499トン(約129万台)で、機器の整備時が約1,342トン(約25万台)であった。両省では、都道府県等と連携し、フロン排出抑制法等について周知し、着実にフロン類の排出抑制に向け取り組んでいくという。