京都大学は、生物多様性の維持に関する新しい仮説を提唱し、個体ベースのシミュレーションモデルを用いて実際の生物多様性を再現したと発表した。これは、個体の性比(種子と花粉の生産比)に着目したもので、生物の密度に応じて花粉と種子の生産バランスが変化するとする「性比理論」等を生物群集に応用したもの。シミュレーションでは、密度に応じた種子と花粉への資源配分が起こり、種子生産量が種間で均一化する過程が再現されている。また、実際のフィールドで観察される種数と個体数の関係も再現していることから、「性比は競合種の安定した共存関係を促進」する重要な役割を果たしていることを示唆した研究成果であるという。
情報源 |
京都大学 研究成果
|
---|---|
機関 | 京都大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 京都大学 | シミュレーション | 植物 | 花粉 | 種子 | 生物群集 | 性比 |
関連ニュース |
|