国立環境研究所と筑波大学、および岡山大学、北海道大学、東京大学の研究グループは、太平洋広域における硫化ジメチル(DMS)の海洋から大気への放出量の実計測に成功した。DMSは海のプランクトンにより作られ、磯の匂いのもととなる物質であるが、大気中に放出されると雲を作る働きがある。今回の計測は、微気象学的手法の一つである傾度法(GF法)とプロトン移動反応質量分析計(PTR-MS)を組み合わせた観測システム(PTR-MS/GF法)を構築したもの。従来報告されてきたDMSのガス交換係数の推定値が概ね有効であることが示された。今後、PTR-MS/GF法を用いた観測を広く実施していくことで、大気へのDMS放出量の精度向上につながり、気候システムモデルの精緻化に貢献することが期待されるという。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
筑波大学 注目の研究 |
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機関 | 国立環境研究所 筑波大学 北海道大学 東京大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 国立環境研究所 | 東京大学 | 北海道大学 | 観測 | 気候システム | 筑波大学 | 岡山大学 | 放出量 | 硫化ジメチル | DMS |
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