東京大学は、名古屋大学・北海道大学・フランス・米国との合同チームが、滑空する海鳥の飛行から海上の風向・風速を観測することに成功したと発表した。近年、リモートセンシング技術の発達により、気象衛星を用いて全地球規模の海上風を推定できる。しかし、気象衛星による風観測は1日最大2回という時間解像度のため、風環境の細かい時間変化を捉えることができない。また、沿岸域においては、陸地の影響などにより気象衛星による海上風の推定が困難である。今回合同チームでは、ミズナギドリやアホウドリに小型のGPS記録計を装着し、飛行経路を記録。風に押されたり押し戻されたりする効果を利用して、海鳥が経験した海上風の風向・風速を5分・約5kmという詳細な時空間スケールで推定することができた。海鳥を用いた低コスト・長時間・広範囲の海上風観測は、従来の気象衛星による風観測を補間するような新たな海洋観測プラットフォームになることが期待できるという。
情報源 |
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
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機関 | 東京大学 名古屋大学 北海道大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | アホウドリ | 東京大学 | 名古屋大学 | 北海道大学 | 観測 | 海洋観測 | 風速 | 風向 | ミズナギドリ | 海鳥 |
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