海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学大気海洋研究所は、地球温暖化が台風の活動と構造に及ぼす影響を解明した。今回、共同研究グループでは、地球全域の雲の生成・消滅を詳細に計算できる全球雲システム解像大気モデル「NICAM」をスーパーコンピュータ「京」で実行し、のべ60年間分の気候シミュレーションを行い、地球温暖化による台風の活動や構造の変化について解析した。台風の周りの風速の分布を比較した結果、1)同じ強度(中心気圧)の台風では地球温暖化時に強風域の範囲が拡大すること、2)風速分布の変化は台風の壁雲(台風の中心を囲む雲の塊)の雲頂高度が高くなることに関連していることが明らかとなった。また、地球全体では、3)台風の年間発生数が減少傾向にあるが、強い台風の発生割合は増加しており、台風に伴う降水は増加することを、定量的に示したという。
情報源 |
海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース |
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機関 | 海洋研究開発機構(JAMSTEC) 東京大学大気海洋研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 海洋研究開発機構 | シミュレーション | 予測 | 気候 | モデル | 台風 | JAMSTEC | 東京大学大気海洋研究所 | NICAM |
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