東京大学大気海洋研究所、理化学研究所および海洋研究開発機構の共同研究チームは、観測史上最大のスーパーエルニーニョ(1997年~1998年)が急激に終息した原因を解明した。今回研究グループは、全球大気モデルと全球気候モデルの海洋部分を連結させた新たなモデルを開発し、熱帯域を東進する巨大な雲群(マッデン=ジュリアン振動)と、東太平洋の海面温度が通常より高くなるエルニーニョ現象との相互作用を再現した。その結果、海洋の変動が活発な状況下でも高い精度でMJOを予測することが可能となり、スーパーエルニーニョの急激な終息原因は、インドネシア多島海付近のMJOであったことが証明された。今回のモデルは、地球規模の大気変動の早期把握や、日本付近の季節予報や台風発生予測の精度向上への活用が期待できるという。
情報源 |
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
|
---|---|
機関 | 東京大学大気海洋研究所 理化学研究所 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 海洋研究開発機構 | 実証 | 理化学研究所 | シミュレーション | エルニーニョ現象 | 東京大学大気海洋研究所 | マッデン・ジュリアン振動 | MJO | 大気変動 |
関連ニュース |
|