国立環境研究所と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、北極圏の気候や環境への影響が懸念されるブラックカーボン(BC)粒子について、発生源別の寄与や収支を評価した。これは、独自に開発した「タグ付き全球化学輸送モデル」を用いて、アジア、北米、欧州、ロシアなど主要な汚染地域からの寄与率を明らかにしたもの。ロシアの人為起源BCは、北極の地表面で62%、沈着するBCで35%と最大の寄与を占めていた。一方、東アジアの人為起源BCは中部対流圏に運ばれるため、北極圏では地表ではなく高度5kmで最大の寄与となり41%を占めた。東アジアは、中部・上部対流圏のBCに対して最も重要な発生源であることが初めて明らかになった。これらの知見はBCが北極圏の温暖化に及ぼす影響の理解を進め、日本もオブザーバーを務める北極評議会など国際的な対策に貢献できることを示している。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
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機関 | 国立環境研究所 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | 海洋研究開発機構 | 国立環境研究所 | ロシア | 北極 | 東アジア | 温暖化 | ブラックカーボン | JAMSTEC |
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