海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、北方ユーラシア(ロシア及びカザフスタン)の林野火災に伴う耕作地の焼失面積が過小評価されていると指摘した。北方ユーラシアの林野火災は、海氷などに沈着して地球温暖化を促すブラックカーボンの主要発生源の一つと見られている。今回、林野火災が発生した地域において、6つの植生タイプに関する従来法(中分解能撮像分光放射計(MODIS))の検出結果と、3種類の商用衛星からの得た超高解像度(解像度2-5m程度)の画像を比較したところ、消失面積の評価が画像の解像度・サイズに依存することが明らかとなった。こうした結果は、耕作地において顕著であり、極海の夏の海氷面積が歴史的に最小となった2012年、北方ユーラシアの耕作地の焼失面積は87%が未評価であることが分かった。今回の検証結果は、焼失面積やブラックカーボン等の汚染物質排出量の上方修正の必要性、地球温暖化モデルシミュレーション等への反映を示唆するものであるという。
情報源 |
海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
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機関 | 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 海洋研究開発機構 | ロシア | 海氷 | カザフスタン | ブラックカーボン | JAMSTEC | 衛星画像 | 林野火災 | 耕作地 |
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