奄美市は、大量発生しているヤンバルトサカヤスデ(学名:Chamberlinius hualinensis)について注意喚起をするとともに、ヤスデ用薬剤購入の半額補助を行うと発表した。同種は、自然分布では、台湾に通常に生息している種だが、沖縄県に侵入し昭和58年11月沖縄本島中部で異常発生した後、生息地域の拡大をつづけ、平成6年には、沖縄本島内の全市町村で分布している。奄美地方では、平成3年に徳之島町の轟木地区で異常発生し、その生息地域を奄美群島各地域に年々拡大している。ヤスデまん延は、ヤスデ自身の移動によるもの以外に、ヤスデ発生地区から、基盤整備、公園緑地化のための土地造成、園芸のための腐葉土等による、土壌や堆肥の持ち出し、ヤスデ発生地区からの植木、鉢植え等での持ち出し、土木工事等に伴う重機等の工事用車両の移動や、雨水に流されて排水溝を移動等が原因と考えられている。ヤスデは、餌となる落ち葉や廃材のある日当たりの悪い湿度の高い場所を好み、そのような場所で何度でも異常発生を繰り返す傾向がある。同市では、地域住民の協力により、異常発生していない時期に、地域全体の清掃活動を繰り返し行うなど、ヤスデのすみにくい環境を整備するよう、注意を呼びかけている。
情報源 |
奄美市 新着情報
|
---|---|
機関 | 奄美市 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 外来種 | 台湾 | 外来生物 | 沖縄県 | 清掃活動 | 奄美市 | 大量発生 | ヤンバルトサカヤスデ | ヤスデ |
関連ニュース |
|