(独)国立環境研究所、東京大学、(一財)自然環境研究センター及び環境省那覇自然環境事務所の研究グループは、奄美大島における外来生物のマングース防除が、固有種である在来ネズミ類(ケナガネズミ、アマミトゲネズミ)の回復に寄与したことに加えて、当初懸念された外来種のクマネズミの増加につながらなかったことを明らかにしたと発表した。世界自然遺産候補地の奄美・琉球では、在来種から成る生態系を再生するため、2000年から環境省那覇自然環境事務所が特定外来生物フイリマングースの防除を実施している。今回の研究は、この防除によって収集・蓄積されたデータを解析し、マングース捕食圧の低下が外来および在来ネズミの個体群増加率に与える影響を明らかにしたもの。また、人為的な生息地改変の大きさや餌資源の量が、ネズミの生息可能な最大個体密度(環境収容力)に与える影響を明らかにした。今後、奄美・琉球の世界自然遺産への指定に向けて、さまざまな課題を解決するために、長期的なモニタリングに基づく対策効果の実証研究を進展していくことが期待されるという。
情報源 |
(独)国立環境研究所 報道発表
東京大学大学院農学生命科学研究科 プレスリリース |
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機関 | (独)国立環境研究所 東京大学大学院農学生命科学研究科 (一財)自然環境研究センター 環境省那覇自然環境事務所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生態系 | 環境省 | 国立環境研究所 | 東京大学 | 固有種 | 防除 | 外来生物 | 自然環境研究センター | 奄美大島 | マングース |
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