東京大学、海洋研究開発機構、国立歴史民俗博物館の研究者グループは、日本沿岸に生息する大型二枚貝「ビノスガイ」の貝殻が、長周期気候変動や水産資源変動のメカニズム解明に役立つことを明らかにした。今回、岩手県大槌町の船越湾において採取した「ビノスガイ」の個体について、貝殻が形成されたときの水温と関係する酸素同位体比を分析したところ、貝殻のしま模様が1年に1本刻まれることが確認し、ビノスガイが92年間成長し続けてきたことや、年間成長量が大西洋の長周期気候変動と類似したパターンを示すことを解明した。多くのビノスガイの殻を解析することで、過去数百年にわたる古環境記録を復元することが可能となり、地球温暖化予測に用いられる気候モデルの精度検証や、将来予測の精度向上への貢献が期待できるという。
情報源 |
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
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機関 | 東京大学大気海洋研究所 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 気候変動 | 気候モデル | 環境指標 | 古環境 | 海域 | 水産資源 | 東京大学大気海洋研究所 | 二枚貝 | ビノスガイ |
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