大阪ガス(株)は、タイのABC社と共同で、農業残渣等から発生するバイオガスからCO2等を取り除き、高純度のメタンガスを製造し、天然ガス自動車へ供給する商用実証事業を開始したと発表した。同事業では、ABC社が自社のパーム(あぶらヤシ)油製造工場において工場廃水中の有機物をメタン発酵させ、発生したバイオガスを大阪ガスが精製し、メタンガスを製造する。精製されたメタンガスは、ABC社が所有する天然ガス自動車の燃料として利用される。事業期間は約1年間の予定で、大阪ガスは商用展開を想定した250Nm3/h規模のバイオガス精製装置を試験運転し、長期の運転における安定性確認、メタンガスの製造コストを最小化するための運転方法、自動車燃料としての有効性等の検証を行うという。