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 産総研など、自動車内装用の高性能木質意匠パネル・部品の作製技術を開発

発表日:2018.02.05


  産業技術総合研究所(産総研)は、岐セン(株)、自動車部品メーカーと共同で、自動車内装品に適用可能な木質意匠パネル・部品の作製技術を開発した。炭素固定能を持ちカーボンニュートラルな木質バイオマスは、第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)で伐採木材製品(HWP)と定義され、HWPを使用する場合は炭素排出量にカウントされない。また、木材や木材を多く含む部素材の利用は、森林吸収源対策として有望視されている。今回開発した技術は、産総研が独自に開発した木質流動成形技術を核にして、岐センが持つ木材調色技術と、自動車部品メーカーの持つ金型プレス技術を改良し組み合わせた技術で、これまでの自動車用木質内装材(本木目パネル)に比べて木材使用率が50%と圧倒的に高く、高強度の木質意匠パネルを作製できる。この技術は木材の工業材料としての長期利活用を可能にし、炭素貯蔵による地球温暖化防止へ貢献する技術として期待されるという。

情報源 産業技術総合研究所 研究成果
機関 産業技術総合研究所 岐セン(株)
分野 地球環境
キーワード 自動車 | 産業技術総合研究所 | 木質バイオマス | カーボンニュートラル | 内装材 | 森林吸収源 | 木材利用 | 炭素貯蔵 | 岐セン
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