環境省は、奄美大島等における油状物質の漂着による沿岸生態系への影響把握調査の結果(第2報)を公表した。同省では、奄美大島等に油状の物が相次いで漂着したことを受け、平成30年2月27日~3月5日の奄美大島における調査に引き続き、3月14日~16日にトカラ列島の宝島の5箇所(海水浴場沖、洗石港南、大間泊港前航路口、ヘリポート沖、前籠港西)において、水中での映像撮影等によって、サンゴ等への油状の物の付着状況など、沿岸生態系への影響把握調査を実施した。その結果、海中のサンゴへの油状の物の付着は確認されなかった。砂浜や岩場には油状の物の漂着があり、干出した礁原においては、藻類、巻貝2個体及びヤドカリ1個体への油状の物の付着を確認したが、広範囲に調査した中でのごく一部における確認であり、沿岸生態系への影響は小さいと考えられる。同省では、今年度中に報告書をとりまとめるという。