東京都は、都内の最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量(2016年度速報値)を公表した。東京都環境基本計画では、2030年までに東京のエネルギー消費量を2000年比38%、温室効果ガス排出量を2000年比30%削減するという目標を掲げている。今回、2016年度のエネルギー消費量は635.1PJ(ペタジュール)となり、2000年度比では20.8%減少、前年度(2015年度)比では0.4%増加となった。また、2016年度の温室効果ガス排出量は6,601万t-CO2となり、2000年度比では6.1%増加、前年度比では0.5%減少となった。東日本大震災以降、電力のCO2排出係数が悪化してきたため、2000年度比では排出量が増加していたが、2012年度からは、エネルギー消費量の削減及び電気のCO2排出係数の改善効果により減少傾向となっている。都では、目標の達成に向けて、大規模事業所に対するキャップ&トレード制度や中小規模事業所・家庭対策など、経済成長と両立する気候変動対策・省エネルギー対策を展開していくという。