国内ニュース

 JAEA、廃炉作業を想定した小型軽量コンプトンカメラ現場実証の成果を紹介

  （国研）日本原子力研究開発機構（JAEA）は、福島第一原子力発電所の廃炉作業を想定した小型軽量コンプトンカメラの実証成果を紹介した。今回、JAEAが開発した小型軽量コンプトンカメラを、東京電力ホールディングス（株）が所有するクローラー型ロボットに搭載し、作業員の立ち入りが困難な原子炉建屋内の汚染分布を測定した結果、1)周囲に比べて線量率の高いホットスポットの検知（放射線イメージング測定）に成功し、2)作業現場の写真画像に仮想空間上に作業現場の3次元モデルを再構築し、ホットスポットを描画することによって、作業現場の汚染分布マップを作成した。このマップはVR（仮想現実）システムに適用できるため、ホットスポットの実際の位置を3次元的に把握することが可能となり、作業員の被ばく線量の低減や、除染計画の立案に役立つものであるという。