(株)竹中工務店は、「放射空調システム」と「パーソナル気流ユニット」の組み合わせにより、標準的な空調システムと比較して消費エネルギー及びCO2排出量を約30%削減できる新たな空調システムを実用化し、新築の共同住宅やオフィスビルのリニューアルに適用したと発表した。放射空調システムは、放射面(天井又は床パネル)の表面温度を20℃~23℃に制御し、人の体表面温度との差による放射で人体熱を最適な速度で取り除くことで、年間を通じて快適性の高い空調空間を実現。放射空調は室内温度を高めに設定しても快適性を損なわないため、エネルギー効率が向上するという。また、パーソナル気流ユニットは、指向性と拡散性の2つの気流を切替えられる新しい吹出口により、個々人の好みに応じてピンポイントで風向と風量を調整することができる。これらをバランスよく組み合わせることで、快適性と省エネを両立した空調空間が実現できるという。