北海道大学、名古屋大学および東京理科大学は、発電コストの時間変動に着目したデマンドレスポンスの解析・制御技術を開発したと発表した。デマンドレスポンスとは、時間毎の電気料金設定など電力需要ピーク時に需要者が電力使用量を調整する方法。再生可能エネルギーの普及により電力の出力は変動しやすくなるとされ、時間毎の価値評価は重要になる。同研究グループは、「発電コストの最高値と最安値の差が調整コストの2倍以上であれば、デマンドレスポンスは経済的価値を生む」という条件を導出。そして発電コストと電力使用量の調整に必要なコストの両方を考慮したデマンドレスポンスの制御技術を開発した。これにより発電コストと電力使用量の予測、および過去の電力使用量の実績に基づき、現在の最適な電力使用量を求めることができる。電力小売事業者(アグリゲーター)がこの手法を利用することで、再生可能エネルギーの利用の促進が期待されるという。なお同研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業として行われた。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(PDF)
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機関 | 北海道大学 名古屋大学 東京理科大学 科学技術振興機構(JST) |
分野 |
地球環境 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 名古屋大学 | 北海道大学 | 電力使用量 | 東京理科大学 | デマンドレスポンス | 電気料金 | アグリゲーター | 発電コスト | 電力小売事業者 |
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