新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、米国ニューメキシコ州で実施したスマートグリッド共同プロジェクトにおいて、デマンドレスポンス(DR)で電力消費を最大10%抑制できることを実証したと発表した。同プロジェクトは、大量の再生可能エネルギーを配電系統に導入した場合の課題解決などを目的に、ニューメキシコ州政府や米エネルギー省傘下の国立研究所(ロスアラモス国立研究所およびサンディア国立研究所)などと共同で、日本のスマートグリッド関連技術を実証するもので、2014年度で完了している。今回、ロスアラモス郡の住宅約900軒を対象に、2013年から2年間にわたり、需要家側が電力消費を調整するデマンドレスポンス実証を行い、各家庭の夕刻の電力消費を最大で約10%抑制できることを実証した。NEDOでは、同実証で得られた知見をもとに、大量の再生可能エネルギーを配電系統に導入した場合の課題解決を目指すという。