環境省は、「再エネ電解水素の製造及び水素混合ガスの供給利用実証事業」の稼働状況を紹介した。同省では、水素の低炭素化と本格的な利活用を通じて、中長期的な地球温暖化対策を推進することを目的とし、全国8箇所において、再生可能エネルギーからの水素製造・貯蔵・輸送・利用までの一貫した水素サプライチェーンの実証事業を実施している。この事業の一環として、秋田県能代市において、風力発電により製造した水素を、高熱量の成分を比較的多く含むガスに混合することにより、都市ガスに近似した熱量に調整した水素混合ガスを製造し、家庭や事業所等に供給・利用する実証事業(代表事業者:(株)エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所)を採択している。今回、この実証事業に係る必要な設備が整備されたことを踏まえ開所式を開催し、これにより、全国8箇所すべての設備が稼働を始めることとなったという。