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 京大、「色素増感太陽電池」の基礎となる新たな色素設計指針を開発

発表日:2019.06.20


  京都大学は、エネルギー変換効率が10%を超える新規ポルフィリン色素の開発に成功したと発表した。太陽光発電の中で、有機太陽電池は製造コストが低く、軽量であることから次世代の太陽電池として期待されている。なかでも有機色素が吸着した半導体電極と金属対極を貼り合わせ、その間に電解液を封入して作製する「色素増感太陽電池」は作成が簡便で、高い変換効率を有することが知られている。同大学はヘモグロビン(赤色)やクロロフィル(緑色)など、自然界のポルフィリンが可視光を効率よく利用できていることに着目し、ポルフィリンによる「色素増感太陽電池」の高性能化に取り組んだ。パイ共役分子に注目し独自の「縮環ポルフィリン(DfZnP-iPr)」を設計・合成を行い、エネルギー変換効率10%の色素増感太陽電池の作成に成功した。従来、縮環ポルフィリンは太陽電池の高性能化に不向きと言われていたが、今回の成果を改良することで実用化も期待されるという。

情報源 京都大学 研究成果
機関 京都大学
分野 環境総合
キーワード 太陽電池 | 京都大学 | エネルギー変換効率 | クロロフィル | 有機色素 | 半導体電極 | 金属対極 | 色素増感太陽電池 | ヘモグロビン | ポルフィリン
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