日本郵船(株)と新日本石油(株)は、太陽光エネルギーを動力源の一部とする自動車専用船における実証実験の中間報告を発表した。同船は、2008年12月から2009年7月までに4航海(全207日間)を終了。その間、太陽光発電システムの運転は2,600時間に達し、太陽光パネルによる総発電量は、同じ期間の家庭消費電力約17軒分に相当する32,300kWhを記録した。これは、東京(陸上)で発電した場合に比べて1.4倍程度の発電量で、東京よりも航海域での太陽高度が高く日射強度が強かったことや平均日照時間が長かったこと、海風によりモジュールが冷却され、変換効率が上がったことなどが要因と推定されるという。なお、太陽光発電が同船動力に占める割合は0.05%、ポンプや照明設備など同船電力に占める割合は約1%と予測通りの結果となり、年間約13トン(14KL)の燃料節減および約40トンのCO2排出量削減が見込まれるという。