国土交通省は、硫黄分濃度規制(SOx規制)強化に対応するため、2019年6月から9月にかけて規制適合油を用いた実船のトライアル運航を実施し、問題なく燃料切替・運航を行うことができたと発表した。硫黄酸化物(SOx)等による人や環境への悪影響低減のため、舶用燃料油の硫黄分濃度の規制(SOx規制)強化が 2020 年1月1日より実施されるにあたり、現状の高硫黄燃料油(硫黄分3.5%以下)から低硫黄の規制適合油(硫黄分0.5%以下)へ燃料を切り替える必要がある。規制適合油は、硫黄分の他、粘り気(動粘度)等の性状が従来のものと異なるなど、懸念事項もあることから、今回、内航船12隻を使用してトライアル運航を行った。その結果、いずれの船舶においても、改造を行うことなく、規制適合油への円滑な切替、正常な運航が可能であることを確認した。同省では、トライアル航行で得られた知見を踏まえ、2019年3月に作成した「2020年SOx規制適合舶用燃料油使用手引書」を改訂したという。
情報源 |
国土交通省 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 国土交通省 |
分野 |
地球環境 環境総合 |
キーワード | SOx | 硫黄酸化物 | 国土交通省 | 運航 | 硫黄分濃度規制 | 舶用燃料油 | 規制適合油 | トライアル運航 | 燃料切替 | SOx規制適合舶用燃料油使用手引書 |
関連ニュース |
|