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 長崎大など、メコン河流域に生息するトビハゼの仲間の生態を徹底調査

発表日:2019.10.08


  長崎大学、東京大学とベトナムのカントー大学は、4年間にわたるフィールド調査と各種分析により、メコン河流域に生息するトビハゼの仲間「Periophthalmodon septemradiatus」の分布と産卵場所の把握に成功した。フィールド調査では、同種が沿岸域のみならず淡水域(河口から150 km上流)まで広く分布しており、生息域全域で産卵していることが分かった。一方、耳石のストロンチウム:カルシウム分析は、全ての仔稚魚が高塩分水域で孵化していることを示唆した。またミトコンドリア遺伝子の解析は、河口から上流までの集団には遺伝的な違いはなく、分布域全体を行き来していることを示した。河口から150 kmの分布上限付近で25 mmほどの稚魚が採取されているが、それらの遡上プロセスや成長ステージの変遷については不明な点が残っているため、さらなる調査分析が必要になるという。

情報源 長崎大学 学術情報
機関 長崎大学 カントー大学 東京大学大気海洋研究所
分野 自然環境
キーワード 分布 | 長崎大学 | 淡水域 | カントー大学 | フィールド調査 | メコン河 | トビハゼ | Periophthalmodon septemradiatus | 遡上プロセス | 成長ステージ
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