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 バードリサーチ、全国鳥類繁殖分布調査の結果から鳥類の総個体数を分析

発表日:2019.10.10


  認定NPO法人バードリサーチは、全国鳥類繁殖分布調査(1990年代および2020年完成予定の調査データ)において同じコースで調査がされたデータのみを比較・鳥類の個体数について分析し、その代表的な成果を発表した。同分布調査における鳥類のコース平均値(個体数)は、データにばらつきが多く今後詳細な解析が必要としつつも、極端な増減のほとんどが減少しているケースであり、コロニー性の水鳥(ゴイサギ、アマサギ、コサギなど)の減少がその主な要因であるとした。また、耕作放棄地の増加や公園などの樹木の生長に関連し、開けた場所を好む種(スズメ、ムクドリなど)が減少し、樹林に依存する種(キビタキ、センダイムシクイなど)は増加していると推察できるとした。増加イメージがあるムクドリの減少傾向については、東京など都市部では増加が確認されているが、多くの平地において減少しているためという。同法人は、ムクドリの減少原因について各地域の環境を細かく見る必要があることも含め、引き続き研究を進めていくという。

情報源 認定NPO法人バードリサーチ 先月のニュースレター 活動報告
機関 認定NPO法人バードリサーチ
分野 自然環境
キーワード 耕作放棄地 | バードリサーチ | コロニー | 全国鳥類繁殖分布調査 | ゴイサギ | アマサギ | スズメ | ムクドリ | キビタキ | センダイムシクイ
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