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 千葉大、IPBES評価報告書に基づく科学者コミュニティ向け論文の概要を紹介

発表日:2019.12.24


  千葉大学は、「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)」が2019年5月に刊行した「Global Assessment Report on Biodiversity and Ecosystem Services(以下「評価報告書」)」の内容を基に、各領域の専門家による最新の知見を追加した「総説(Review Article)」のポイントを紹介した。この総説は、IPBES評価報告書共同議長でもあるアルゼンチンの研究者ほか39機関(大学)・27名からなる国際共同研究グループの共著論文で、同大学の研究者は評価報告書と同論文の執筆に参加している。今回の論文では、最新の数値データによって「評価報告書」を整理し直し、動植物の減少につながる間接的な要因に対処するために、世界の科学者が緊急に介入すべき点を特定している。「今後数10年のうちに100万種の動植物が絶滅リスクを負うこと」等について科学的根拠を列挙、集約するとともに、こうした状況を食い止めるためには、従来の対策に加え、国際的に強く連携した行動が求められると結論し、生物多様性に関する問題が既に危機的な状況にあることを指摘、啓発している(掲載誌:「Science」2019年12月13日版)。

情報源 千葉大学 プレスリリース(PDF)
国立環境研究所 新着情報
機関 コルドバ大学 千葉大学
分野 地球環境
自然環境
キーワード 生物多様性 | 生態系サービス | IPBES | 絶滅 | 千葉大学 | 絶滅リスク | Science | 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム | 総説
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