富山大学は、黄砂と乳幼児のアレルギー様症状の関連を調査分析し、発現リスク軽減策を提示した。同大学は、国が実施している疫学調査(エコチル調査)の地域拠点を担いつつ、2011年から京都大学、鳥取大学と共に「黄砂」の健康影響に特化した観察研究に取り組み、「妊婦」のアレルギー様症状と黄砂飛来の関連に係る成果を発表している(Kanatani, K.T. et al., 2016)。今回、同大学が中心となり、2011年当時は妊婦で、現在は母親となった地域(京都、富山、鳥取)の調査協力者に対して、追加(追跡)調査への協力を依頼した。2014-2016年に無作為に選択された日の夜および黄砂濃度が一定レベル以上を超えた日の夜に、当該日の子どもの過ごし方、目・鼻・呼吸器の症状や服用している薬に関する調査票を携帯電話に投げかけ、回答のあった1,488名の乳幼児の症状や過ごし方などを分析した結果、症状と黄砂の濃度との関連が認められ、屋外に滞在する時間や換気の調整が症状の低減につながる可能性が示されたという。
情報源 |
富山大学 プレスリリース(PDF)
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機関 | 富山大学 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 黄砂 | 換気 | 乳幼児 | 妊婦 | エコチル調査 | 富山大学 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | アレルギー様症状 | 症状 | 過ごし方 |
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