千葉大学予防医学センター(エコチル調査千葉ユニットセンター)を中心とする研究グループは、国立環境研究所と共に、妊婦および臍帯の血中マンガン濃度と生まれた子どもの3歳までの「神経発達」との関連について解析を行った。同センターらは、エコチル調査(正式名称:子どもの健康と環境に関する全国調査の約63,800組の親子の血液と、日本語版のASQ-3という質問票を使用した調査のデータを詳細解析した。その結果、血中マンガン濃度が高いことと、生まれた子どもの6か月~3歳の粗大運動(腕や足など大きな筋肉をつかう動き)の神経発達スコアがわずかに低くなることとの関連が示された。また、臍帯血でも、同様の関連が一部の年齢において示された。すなわち、妊娠中の血中マンガン濃度が高くなる環境では、子どもの神経発達がやや遅れる可能性があると考えられた。3歳以降の発達や子どもの血中マンガン濃度などについては、今後さらに調査を続けていく必要があるという。
情報源 |
千葉大学 News
国立環境研究所 報道発表 |
---|---|
機関 | 千葉大学 千葉大学予防医学センター 国立環境研究所 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 妊婦 | マンガン | エコチル調査 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 臍帯血 | ASQ-3 | 血中マンガン濃度 | 神経発達 | 粗大運動 | エコチル調査千葉ユニットセンター |
関連ニュース |
|