富山大学は、国立環境研究所が中核となり、地域の大学等と共に実施している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」のデータを活用して、産後うつ病と子どもへの愛着の関連を評価した。同大学は、母親の産後うつにより対児愛着(ボンディング)が低下することを解明している。今回、約83,000人の母親に対し、「エジンバラ産後うつ病質問票」を用いて、産後1か月および6か月時点の産後うつ病の状況を評価し、「赤ちゃんへの気持ち質問票」を用いて、産後1年時点のボンディングの程度を評価した。その結果、産後うつはボンディングが悪い状態と関連しており、とりわけ産後うつに伴う「快感消失」は子どもに対する「愛情の欠如」と、「不安」は「怒りと拒絶」と密接に関連していることが示唆された。産後うつに対する適切なケアがボンディングの改善につながる可能性が示されたことから、引き続き、産後うつ病への早期介入プログラムに関する研究を積み重ね、検証を進めていく必要があるという。
情報源 |
富山大学 プレスリリース一覧
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機関 | 富山大学 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 国立環境研究所 | エコチル調査 | 富山大学 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 産後うつ病 | 対児愛着 | ボンディング | エジンバラ産後うつ病質問票 | 快感消失 | ケア |
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